『不登校〜その心理と学校の病理』編著:吉田脩二
オススメ書籍『不登校〜その心理と学校の病理』
『不登校〜その心理と学校の病理』編著:吉田脩二
不登校の生徒が立ち直っていく過程を
事例研究を紹介して説明。
不登校の児童生徒と関わる時に
『どういう視点でどう接していくべきか』
ということをとてもわかりやすく書かれています。
不登校児童生徒の支援を行う人は
絶対に目を通しておいたほうが良いと思う本でした。
以下本書より抜粋
・学校の主人公は生徒たちである。若者が精神的に発達するには仲間が必要である。学校とは若者にそういった場をいかに提供するかにある。
・処遇困難生徒こそ学校にとって“神様”である。
・人は多少なりとも、自分の良さを見つけないと生きていけない。それを見つけるのは教師の仕事。
・不登校の本質とは「学校という不特定多数の集団の中で共同存在としての位置を見失ったりそれに困難を感じている結果生じるのが不登校」
・生徒をどうやって学校にこさせるかより、どうやったら同級生との関係を回復できるかを考えなければいけない。
・教師が人種教育で、人はみな平等だと教えることは「君と私もまた平等である」ことを身を持って示すことに他ならない。
・教師が裏表なく誠実であるかどうかを、生徒たちは見極めようとする。
・人間のすだちは動物のようにすんなりとはいかず後戻りしては前へ進むことを繰り返す。おとなたちはそれを容認しながら、押したり引いたりしてやらねばなりません。大切なのは一貫して人間として尊重する立場に立つこと。
・人間にとって大切なものは共感能力であり、教育の目指す最終目標は豊かな共感能力の獲得にある。
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